中島 拓哉/ Branch OTTO Dejima
コラム「エスプレッソ」
私たちカフェ店員と切っても切り離せない
「エスプレッソ」。
発祥は18世紀イタリア。
当時ナポレオンがヨーロッパを席巻してた頃に
大陸大封鎖が行われ物流が止まり、
多くのカフェが潰れていったそうです。
そんな中、苦肉の策として生み出されたのが
通常の半分の量でコーヒーを提供する
デミタススタイル。
これがイタリアでヒットしたのがきっかけで定着、
19世紀にはエスプレッソマシンも開発され
国外にも広まっていくきっかけとなりました。
その後はマシンの改良、
アメリカへの伝来、
シアトル系コーヒーショップの台頭を経て
今日のエスプレッソの普及があります。
元々はどうにか店を潰さない為の 節約アイディアだったものが、
時を経て目的が変質していき
世界中で愛される身近な飲み物となったことに 歴史の面白さを感じます。
私たちのカフェも長い時間が経てば
今とは全く違う形態になっているかもしれません。
変わった後に「いいカフェだな」とお客様にも
スタッフにも喜んでもらうためにできることは、
店 をどうにか立て直すために
懸命に考えられたエスプレッソのように
目の前のことに一生懸命になることだと思います。
そうなることを夢に
今日もお客様に良い空間を提供できるように
がんばっていきます。