三上 泉/ CAFFÉ OTTO MOMOCHI-hama
コラム「彩り」
コラムのお話は早くからいただいてたのですが、
文章を読むのも書くのも苦手な私は考えることを伸ばし伸ばしにしていました。
先日、○日までにくださいと言われ重い腰を上げたのですが…
なかなか書くことが思いつかないので、私の好きな歌の歌詞の一部を紹介したいと思います。
「僕のした単純作業がこの世界を回り回ってまだ出会ったことのない人の笑い顔を作っていく
そんな些細な生き甲斐が日常に彩りを加える モノクロの僕の毎日に少ないけど赤 黄色 緑」
私はオットーで働く前は花屋に勤めていました。
週末になると近くで行われるピアノの発表会に出る友達のためにと
小学生の女の子が500円玉を握りしめて小さなブーケを頼みに来ることがありました。
出来上がったブーケを見て笑顔になる女の子を見ていると、
さらにその先のブーケを受け取るであろう友達の笑顔まで想像できました。
私の作ったブーケが顔も見たこともない人の笑顔を作っている…なんて素敵な事だろう。
そしてそれを想像することによって私自身も幸せをもらっている。
世の中はこうやって回っていっているのかもしれない、
こういう単純作業の繰り返しで毎日が過ぎていってるんだろう。
これは花屋に限らずオットーでも感じることです。
私の作った料理を見たお客様が「美味しそう！」と笑顔になる。
それだけで嬉しくなる、作ってよかったと思えるのです。
オットーには学生アルバイトの方もたくさんいらっしゃると思います。
この先、学校を卒業し世の中に出ていくと、理不尽なこと、納得いかないことにぶつかる事もあると思います。
時には自分が嫌になることがあるかも知れません。
そんな時、この歌詞を少しでも思い出してくれたらな、と思います。
自分がした些細なことで喜んでいる人もいる、という事を思い出してください。ちょっとだけ心が軽くなるかもしれません。
