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金田 恭子/ TABELTO! by caffè OTTO

「アナログだから、「いいね」」


「空を見てください」
促されるままにベランダに出て空を見上げると、
家をまたぐように大きな虹が出ていた。

この感動を誰かと共有したくて電話しちゃいました、
と電話口で友人は話した。

今では、写真を撮ってSNSにアップするだけで、
何人もの人と感動を共有でき、いいね、と感想も返ってくる。

しかし、今この瞬間の感動を直接私一人と共有してくれていることがうれしかった。

「写真を送ります」
20代のころ、富士山頂で友人たちと写真を撮ろうとしていたら、
立派なカメラを持った男性が声をかけてきた。

送り先を訪ねてきた彼に、警戒をした友人は会社の名刺を渡し、送り先に指定した。
後日、勤務先に送られてきた、ご来光をバックに達成感にあふれている私たちの写真。
封筒の差出人は『富士山頂より』とだけ書かれていた。

今では高性能カメラ搭載の携帯電話で写真を撮り、
お互いの携帯を振り合うだけで写真も連絡先も交換できる。
しかし、この粋な山男の振る舞いはできないだろう。

「お仕事おつかれさま」
仕事から帰ると机の上に息子からメモ書きがある。
遊びに行ってきます、のメモ書きの上には必ず「お仕事おつかれさま」と書かれている。
指一本であいさつ代わりに押されるスタンプの「お疲れさま」と違い、
鉛筆で書かれた「おつかれさま」の文字。
一日の疲れも吹っ飛び、明日への活力をもらえる魔法の文字だ。

さぁ、今日も買い物メモを携えて、
何十年も使っている料理本のあのページの料理を作るため、
買い物に出かけるとするか。

あ、携帯電話は持ったかしら?確か割引クーポンが届いていたはず。
来店ポイントも貯めないと。宅配便の配送時間も変更して、夜には美容院のネット予約もしておこう。
今や携帯電話の無い生活なんて考えられない。便利さの中でアナログの良さも忘れずにいきたい。


OTTO.スタッフコラム

OTTOスタッフ

オリジナル人間にあふれたオットー。友情は瞬間が咲かせる花であり、そして時間が実らせる果実である。
byコッツェブー
それぞれの“今”をここに紹介。

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